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経理の転職で後悔する7つのケースとは|成功のポイントや評価されるスキルも解説

簿記

経理に転職後、勤務を開始してから後悔してしまうケースがあります。
せっかく転職するなら、やりがいや給料などの点で満足できる会社を選びたいものです。

本記事では、経理の転職で後悔する7つのケースや転職成功のポイント、評価されるスキルについて解説します。
転職で経理の仕事に就きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

経理の転職で後悔する7つのケース

経理の転職で後悔するケースとして、ここでは以下の7つをご紹介します。

  • 高い専門性が求められる
  • 給料はほかの職種とあまり変わらない
  • ルーティンワークが多い
  • 決算期は仕事が忙しい
  • 他部署とのコミュニケーションが多い
  • 高い評価を得るのが難しい
  • ITの進歩によって将来性に不安を感じる

転職後にこのような後悔をすることがないよう、チェックしておきましょう。

高い専門性が求められる

経理の仕事では、企業規模や割り当てられる仕事の内容にもよりますが、高い専門性を求められることが少なくありません。

場合によっては転職後に改めて勉強し直す必要が生じ、「こんなに難しいとは思わなかった」と後悔することもあるでしょう。

特に未経験から経理に転職した場合、自身での学習は必須といえます。

経験者であっても、さらに高度な知識が必要になったり、税法や会計のルール変更に伴って学び直す必要が生じたりといったケースはありえます。

未経験ならまずは日商簿記3級、すでに3級を取得しているなら2級といったように、経理のスペシャリストとして活躍するため知識レベルを向上させていく意識が大切です。

関連記事:日商簿記各級(初級・3級・2級・1級)の違いは?試験の概要や日程、合格率を紹介!

給料はほかの職種とあまり変わらない

経理はほかの事務職と比べ、専門的な仕事というイメージを持つかもしれません。

しかし、給料水準はその他の職種と変わらないケースが多く、「せっかく勉強して経理の仕事に就いたのに」と後悔する人もいるでしょう。

資格手当などが支給される企業はあるものの、基本的には企業の給与体系に則っています。

経理のスペシャリストとして高い給料を得たいなら、専門性を高めたうえで大企業など待遇のよい会社に転職するのがよいでしょう。

例えば、日商簿記1級を取得すれば「連結決算などの複雑な業務にも対応できる人材」として高く評価されます。

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経理志望の方はもちろん、それ以外の職種に興味がある方もぜひチェックしてみてください。

ルーティンワークが多い

経理の仕事はルーティンワークが多いため、割り当てられる仕事によってはやりがいを感じられないケースもあるかもしれません。

例えば、経理知識を活かして会社の重要な役割を担えると考えていたものの、実際には同じような定型業務ばかりとなれば、モチベーションが下がることもあるでしょう。

経理業務は、日次・月次・年次といったようにスケジュールの決まった仕事が多く、「いかに適切に処理するか」が重要な仕事です。

チャレンジ精神が旺盛な人にとっては、少し物足りなく感じることもあるかもしれません。

そのような場合は、同じ経理知識を活かす仕事でも会計や財務など異なる部門の仕事を選ぶのがよいでしょう。

専門知識を活かしながらも新たな業務に従事でき、やりがいや自身の成長を感じられるはずです。

決算期は仕事が忙しい

経理の仕事は決算期に偏る傾向にあり、残業や休日出勤が必要になるケースもあるでしょう。

決算期には、通常業務に加えて年間の数値を集計する作業や決算整理の対応などが発生します。

以前の仕事と比べてプライベートの時間が十分取れず、ストレスを感じてしまうことがあるかもしれません。

また、もともと経理業務に就いていた方でも「以前の会社より残業が増えた」というケースは考えられます。

気になる場合は、リモートワークやフレックスタイムが導入されているかチェックするなど、できるだけ柔軟な働き方が可能な会社を選ぶのも1つの手です。

他部署とのコミュニケーションが多い

経理業務に対して、パソコンに向かって黙々と作業するというイメージを抱く人も多いでしょう。

しかし、経営層に対する数値の説明や、他部署への会計処理の修正依頼など、実際にはコミュニケーションを要する場面が少なくありません。

他部署との調整では、相手にとって好ましくない依頼をすることもあるでしょう。

以前から経理の仕事をしていた方でも、転職後により大きな役割を担うようになり、コミュニケーションの機会が増えるといったケースが考えられます。

高い評価を得るのが難しい

経理は企業経営を支える重要な仕事ですが、営業部門にとっての売上や生産部門にとっての製造原価など「目に見える結果」を示すのが難しいという特徴があります。

その結果、努力を続けていてもなかなか高い評価につながらず、モチベーションが下がるといったケースが考えられます。

問題なく対応できている限りは社内で注目される機会があまりなく、やりがいを感じられないかもしれません。

しかし、営業のようにノルマに追われるといったことがないため、常に落ち着いた状態で業務に臨めるのはメリットだといえます。

ITの進歩によって将来性に不安を感じる

転職によって経理のスペシャリストとしてのキャリアを歩み始めたものの、IT技術の進歩によって「本当に経理の仕事でよかったのか」と不安を感じる方もいます。

これまで手作業で行なっていた経理業務が自動化されれば、せっかく身につけた知識を活用する場面は減ることになります。

企業としては人件費の抑制につながるため、今後もシステム化や自動化はますます進んでいくでしょう。

現状を踏まえたうえで、経理のスペシャリストとしてどのような強みを磨くべきか考えておく必要があります。

経理の転職で後悔しないためのポイント

経理の転職で後悔するケースを踏まえ、ここでは失敗を回避するためのポイントとして以下の4点をご紹介します。

  • 知識・経験に見合った仕事を選ぶ
  • 企業や業務内容について詳しく調べる
  • 経理スキルに磨きをかける
  • スキルアップにつながる就職先を選ぶ

知識・経験に見合った仕事を選ぶ

経理の転職で後悔しないためには、自身の知識・経験に見合った仕事を選ぶことが大切です。

経理業務の経験・未経験を問わず、自身のスキルに対して仕事の難易度が高すぎると、転職後に周囲の期待に応えられず、挫折してしまう可能性があります。

逆に、十分な経験があるにもかかわらず簡単すぎる仕事しか与えられず、やりがいを感じられない場合もあります。

自身の知識や経験をうまく活かしながら、モチベーション高く取り組める仕事を選びましょう。

企業や業務内容について詳しく調べる

転職する際は、応募先の企業や業務内容について詳しく調べることも重要です。

業界内での立ち位置や職場の雰囲気、経理担当者として求められるレベル、想定される仕事内容・待遇など、できる限り細かく確認しておきましょう。

調べてもわからない場合は、面談などの際に質問しておくことも大切です。

転職後のイメージをクリアにしておくことで、ギャップを感じて転職を後悔する可能性が低くなります。

経理スキルに磨きをかける

転職後に経理業務をスムーズにこなせるよう、経理スキルに磨きをかけることも大切です。

特に未経験から経理に転職する場合や、より規模の大きい企業に転職する場合は、新たな知識の習得が必要になる可能性があります。

日商簿記3級をすでに持っているなら2級、2級をすでに持っているなら1級を取得するといったように、資格の取得とスキルアップを兼ねることで、経理人材としての自身の価値も高められます。

仮に転職先の職場が合わなかった場合でも、取得した資格を活かして再転職できる可能性があります。

スキルアップにつながる転職先を選ぶ

経理はルーティンワークが多いものの、同じような業務だけをこなしていては効率的にスキルアップができません。

転職するなら、新たな業務を経験できたり、より高いレベルの仕事を任せてもらえたりする仕事を選びましょう。

前述の通り、難易度が高すぎる仕事を選ぶのはあまりおすすめできませんが、前職と同じような仕事をしているだけでは自身の成長につながりにくくなります。

AIによる定型業務の代替などが進むなか、経理担当者として人材の価値を高めるためには、より高度な仕事に挑戦していくことが大切です。

将来的に昇進やさらなるステップアップを目指しているなら、新たな経験ができる仕事を選びましょう。

関連記事:経理は転職しやすい職種?キャリアアップを果たすコツを解説

経理の転職で評価されるスキル

経理の転職で評価されるためには、普段から以下のようなスキルを磨いておくことが大切です。

  • 簿記などの資格
  • パソコンスキル
  • コミュニケーションスキル
  • 英語力

順番に見ていきましょう。

簿記などの資格

経理の転職では、スキルや知識レベルを客観的に評価するため、簿記などの資格の有無がチェックされます。

日商簿記2級以上を取得すれば、実務レベルの知識があることを証明できます。

1級を取得していれば、高度な経理業務にも対応できる専門性の高い人材と評価されるでしょう。

簿記のほかにも、ビジネス会計検定やFP、税理士などが関連資格として挙げられます。

特に未経験から経理に転職する場合や、よりレベルの高い仕事に挑戦したい場合は、自身のスキルや知識レベルを証明する手段として資格が役に立つはずです。

関連記事:経理に転職するとき持っておきたい資格は?難易度・勉強時間などを紹介

パソコンスキル

経理業務では、一定のパソコンスキルも必要になります。

ワードやエクセルはもちろん、経理システムを使いこなす必要があるからです。

エクセルの関数を使った計算などが得意な場合は、アピールに盛り込むことで「スムーズに仕事を進めてくれそう」との印象を与えられるでしょう。

特に未経験から経理への転職を目指すなら、経理スキル以外の部分をアピールできるかどうかが重要になります。

関連記事:未経験での経理転職は難しい?採用されるためのアピール方法を解説

コミュニケーションスキル

経理の仕事では、コミュニケーションスキルも重要です。

他部署や経営層など、さまざまな社員とコミュニケーションをとりながら仕事を進める必要があるからです。

ただ職人のように作業を進めるのではなく、関係者と連携しながら業務を進められる人材であれば、リーダー役や課長・部長といった役職への将来的な抜擢を見据えて採用されることもあるでしょう。

年齢が上がるにつれて周囲をまとめる役割が期待されるケースも多くなるため、30代や40代での転職を目指す場合はコミュニケーション力やリーダーシップをアピールするのが効果的です。

関連記事:経理の転職で求められるものとは|具体的な仕事内容や経験、資格について解説

英語力

英語力は経理の仕事に必須ではないものの、日本企業のグローバル化によって経理人材に英語力が求められるケースが増えているのも事実です。

外資系企業への転職を目指す場合はマストともいえるでしょう。

英語で財務諸表などの資料を読み、作成できるようになれば、将来的に海外事業も任せられる人材として評価が高まるはずです。

英語力を証明する手段としては、TOEICなどの英語資格のほか、USCPA(米国公認会計士)やIFRS検定(国際会計基準検定)などの資格も効果的でしょう。

日商簿記を取得している経理人材は多いため、英語力と掛け合わせることで差別化を図るのは有効だといえます。

まとめ

本記事では、経理への転職で後悔したケースや転職を成功させるためのポイント、経理の転職で評価されるスキルについて解説しました。

ポイントをまとめると、以下の通りです。

  • 経理への転職で後悔する要因は、仕事内容や給料、将来性などさまざま
  • 企業や業務内容についてよく調べ、知識・経験に見合う仕事を選ぶことが大切
  • 経理スキルを自身で磨きながら、さらなるスキルアップにつながる仕事を選ぶことも重要
  • 経理への転職では、簿記などの資格に加え、パソコンスキルやコミュニケーションスキル、英語力などが評価される

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